新幹線で東京に向かう。
今日は、いつもより混んでいる。
私は、3人掛けの通路側の席に腰掛ける。
通路を挟んで横の席に品の良さそうな老女が腰掛けた。
私はその老女が気になってしまった。
それは、デイパック姿に2本の杖?これはノルディックウォーキング用のポール。
ぬぬっ、皇居でも散歩にいくのか・・・やはり年配の方の静かなブームなのか
流行のモノを身につけ颯爽としているいなせな老婆だ。
その老女の隣には、80に近いのだろうか、やはり品の良いおじいさんが座っていた。
黒のスーツに黒いタイ、これから葬式に向かうのであろうか・・・。
そのおじいさんは自然と老女に話かけた。
出だしは、「どちらまで?」とおじいさんが尋ねる。
「はい、わたしは仙台までいくんです。子供の頃住んでいた仙台がどうなったか
見に行きたくて。80も過ぎてるもんですから子供たちから一人でいくことを
止められたんですけど、どうしても見に行くたくてね。」
えええっ、80過ぎてるんだ、元気。
「でもね、テレビで震災の様子を見ていると戦争で焼け野原にされた時と似ていると思うんです、
身ひとつで逃げ回っていたときのことを思い出します。何もかも無くしてしまった、あの戦争で・・・」
なるほど、戦前戦後日本の変わり行く時代を生き抜いた人生は重みがあります。
しかし、ノルディックウォーキング用のポールを使って仙台へ向かうのはいいことだと思います。
1本の杖では、安定感がなく危ない。このポールを使って歩くことは、4本足で歩くようなものだから
歩行の安定感は抜群!また、腰や膝を痛めにくいから体の負担も軽減されるでしょう。
果たしてこの老女はどうしてこの道具を知ったのか・・・
病院の指導なのか・・・
息子さん、娘さん、から使うように言われたのか・・・
いずれにしても、1本の杖よりも2本の杖、ノルディックウォーキングポールはお年寄りには
安全で効果的な道具だと思います。
どうぞ、ご無事で仙台の旅を・・・、お祈りしております。
